12月の始めに購入したCanon プリンター PIXUS MG3630ですが、年賀状印刷でインクを消耗したので補充する事になりました。
プリンターを買う時に同時に買っておいた、社外品のインク
サンワサプライ 詰め替え(初回)用インク BC-340、BC-341用を使用しましたので入れ替え方法とレビューです。
この詰め替えインクの入れ方は以外と難しいので詳しく説明したいと思います。
インク補充方法(穴あけ偏)
社外品のインクを補充するのって以外と簡単なんじゃないかと思っていませんか?
私もそうでした。
確かに補充できるように、インクカートリッジに蓋が付いていて、そこからインクを入れるだけのインクカートリッジも存在します。
ですが、純正品に限っては使い切りが常識。
特に今回入れ替えるキャノンのプリンターインクカートリッジは、カラー部分が3色同じカートリッジになっていて、3色の内1色でも無くなれば新しいカートリッジを入れ替えないといけない、とても不経済なカートリッジです。
しかも、インクカートリッジにヘッドが付いているのでカートリッジを取り替えればヘッドによるトラブルは解消できますが、カートリッジの価格が高いと言うダブルで不経済。
こうなればインクを補充しない手はありませんが、なんせインクを補充すると言う概念がまったく無いカートリッジなので、とりあえずインクを補充できる様にカートリッジに加工しなければいけません。
これが以外と大変で、コツがいる作業だったんです。
インクを入れる穴の位置を確認
タイトルの通り、インクカートリッジにインク補充用の穴をあけなければいけません。
カラー3色、黒1色なので合計4ヶ所穴を空けていきます。
当然カートリッジの何処に穴を空ければ良いのか検討もつきません。
ヘタに間違えた場所に穴を開ければカートリッジが使えなくなる可能性だってあるのでヒヤヒヤ物です。
ですが安心してください。
サンワサプライから出ている補充インクセットには穴を空ける位置が分かるように、位置確認シールが付属しています。
インクカートリッジの表面シールと同じ大きさなので、表面シールに合わせて位置確認シールを貼ると穴空けの位置が分かるようになっています。
こんな感じです。
写真を見てもらうと分かりますが、シールに穴が空いていると思います。
ここに付属のドリルで穴を空けていくんですね。
これなら絶対間違えないです。
ドリルで穴あけ
いよいよ緊張の穴空けです。
正直ここが一番面倒な作業で時間がかかりました。
穴を空ける時にめちゃくちゃ緊張するわ、カートリッジのプラスチックが思った以上に硬くて穴は空かないわで非常に苦労します。
ですが要領が分かれば以外と簡単に空けられるようになりますので、その方法を説明します。
以外と目からウロコですよ。
これを知らないと穴空けにすごく時間を使う事になりますので是非参考にしてみて下さい。
失敗例
一番最初に黒インクから穴を空けていきました。
たかが一箇所穴を空けるのに40分以上時間を使ってしまって本当につかれました。
ですが、これには分けが!
最初に穴を空けた方法が悪かったんですね。だれもが同じ事をすると思いますので記載しておきます。
ドリルと聞くと同じ方向にグルグル回して削っていくイメージですよね?
私もそうでした。
ですのでネジを回す要領で右回転にずーーーと回して穴を空けようとしていました。
ですが指で回す回転数なんてタカが知れていますので、本当に全然穴の空く気配がありませんでした。
「本当に穴空くの?おまけ的なドリルなのかな?」
よく有りがちなオマケ程度でついているドリルなのかと真剣になやみました。10分回してもドリルが下に食い込みもしませんでした。。。
電動ドリルならアット言う間に空くと思いますが、なんせ指で回しているので心が折れそうにななります。
それでも我慢してグルグル回すこと20分。ようやく彫りカスのような黒いゴミが出始めましたので多少安心しましたが道のりは遠かったです。
一生懸命、回して、回して40分後にやっとの思いで一つ目が空きました。
しかし思いっきり押し込んで回していたので、穴が開いた瞬間すごい勢いでインクタンクの中にドリルが入ってしまい、多分中のスポンジか部品に力いっぱい食い込んでしまいました。
なんとか壊れませんでしたが、ちゃんと使えるか不安にはなりました。
ここで何かが違うのではと考えたんですね。
あまりにも不効率な穴明け作業に疑問を持ち、ドリルを片手に15分ぐらいは考えました。
それで分かったんです。ドリルの使い方が違っていました。
分かったとたんに穴空けはすごく簡単になったんです。
成功例
そもそも一方向にねじ回しの要領で穴を空けて行くなんでオカシナ話しだったんです。
指でクルクル回したって穴なんてあきませんよ!
この方法で空けた私はエライ!
きっと穴を空けた事がある人は褒めてくれるはずです。
では早速穴の正しい空け方を説明しますね。
メーカーさん!説明書に書くべきですよ!
穴の空け方!
- まずドリルの先端から7ミリぐらいの所を指で挟んで持ちます。
これは必要以上にドリルがインクカートリッジに入らないようにする為の工夫です。これをやらないと中を破損させる可能性大です。 - ドリルの持ち手の部分を手の平に当てるようにして固定。この方が下に押し込む力が入りやすいです。
- ここからが本題。ドリルは指で固定したまま、「回したら戻す、回したら戻す」を繰り返します。
そうなんです。一方向にグルグル回しても穴は空かないんです。イメージとしては半周ぐらい回して戻して、また半周回して戻すという繰り返しです。
はい。
そうすると物の5分程度で穴が空いてしまいます。
実に簡単でした。。。
この方法をあみ出した時には涙がでそうでした。
しかも指でドリルの長さを固定しているので、突然穴が空いても中へ必要以上に入る事が無く、破損させる心配も無いと言う優れた穴空け方法です。
この方法を知らないと知っているとでは穴空けの時間が違いますので、間違ってもクルクル回して穴は空けないようにしてください(笑
インク補充方法(インク補充偏)
ここまで来たら後は簡単。
インクを入れるだけ。。。
と思いきや!
思わぬ所で大変な思いをしましたよ。
インクによって入れる量が違う
カラーインクのカートリッジは3色一体型と言う事は説明したと思います。
と言う事は、インク切れランプが着いた時は3色の内の1色が無くなったと言う事なので、他のインクはまだ残っているんですね。
ですので勢い良くインクを入れてしまうとインクが噴出すと言う有り得ない事態になりますので要注意です。
私は噴水のように噴出しました。
インクボトルにはメモリがついているので、どのぐらい入れたか分かるようになっていますが、こんなの意味ありません。
夫々の入れる量が違うのであれば、感で入れるしか無いのです。
ですので噴出さないように慎重に入れてください。
それしかやりようが無いです。
くれぐれも勢い良く入れないように!
インクを入れたら、上からシールの蓋をしておしまいです。
「おいおい!こんな蓋で大丈夫?」
と思うような蓋です。
気休めのような蓋です。
しかもインクで湿っているとシールが貼りつかないと言う落ちがありました。。。。
カラーインクの補充は同時に行う!
実はこれが一番のネックです。
前半で書きましたが、穴空けで大変な思いをしたので疲れてしまっていたんですね。
それでサボり心が出てしまったんです。
ノズルチェックのプリントアウトをした時、まだマゼンタインクは出ていたので
「補充しなくてもいいや」
と穴空けとインク補充をサボってしまいました。
カラーカートリッジはシアンとイエローの2ヶ所だけ穴を空けて補充しました。
これが後々後悔する結果になろうとは思いもせず。。。
翌朝、プリンターを起動して当たり前のようにプリントアウトしました。
そうしたら!
赤で出るはずの部分から青で出るではありませんか!
「あれ?シアンインク入れた所ってマゼンタインクの場所だったのか?」
物凄くあわててインクカートリッジをチェック。
ですがちゃんとシアンの場所にシアンのインクを入れています。
何がなんだかわからなかったので考えていたのですが、それでもわからなかったのでユーティリティーからノズルチェックのプリントを出す事に。
出してみるとビックリ。
シアンとマゼンタの色が同じ青色で出ているじゃーありませんが。
マゼンタの場所からシアンが出ている事になります。
これは壊してしまったんだと思って、即座に新しいカートリッジを買う事にしました。
プリントアウトが全部終わっていなかったので本当に焦りました。
新しいインクカートリッジを買ったので少し安心したので落ち着いてきましたので冷静に考えてみたんです。
他のインクで行った作業をしていないのはマゼンタだけ。
そう考えてみると、補充作業を行ったせいでトラブルが発生した事になります。
なんとも納得のいかない状況だったので、カートリッジの構造について考えてみる事にしました。
ネットで構造を検索してみると、シアンとマゼンタは隣りどうしで、インクが染み込むスポンジが非常に近い事が分かりました。
「でもメーカーだって隣どうしが影響しないように作っているはず。なんでだ?」
考えて出した結果が
穴を空けた事により内圧が変わって、インクが出る量が変わったのでは?
ここに行き着きました。
と言うようりこれしか無いです。
急いでカートリッジのマゼンタ部分に穴を空けてインクを補充。
どうぞ直って!
祈りながらプリントアウトしましたが全然改善しません。
クリーニングと強力クリーニングを繰り返しましたが変化がありませんでした。
これ以上クリーニングをすると、廃インクの受け皿がイッパイになってメーカーに送る事になるので一旦終了。
廃インクの受け皿に溜まったインクを少しでも取ろうと思いティッシュで何回もインクを吸収させました。
本当に面倒でした。
こうなったら大量枚数をプリントして、染み込んでしまったシアンインクを使い切るしか無いと思い、一か八かで大量枚数をプリントアウトしました。
A4用紙で200枚ぐらいプリントした辺りから色が改善していき、それから十数枚でやっと色が落ち着きました。
何とか元に戻せたのでホット一安心。
でも大量のインクと、大量の用紙を無駄に使う事になってしまいました。。。
結局新しいカートリッジを買ってしまいましたが、補充回数も限度があると思いますので、とりあえず交換用に保存しておくことにして自分を説得。
まとめ
説明書がちゃんとした「穴空け方法、インク補充方法」の要領記載をしていなかった為に、購入した側はとても苦労する事になりました。
途中でアキラメテいたら二度と買わない用品になっていたと思います。
こんなに職人芸のような技を必要とする詰め替えインクが、今のシステム化された時代に存在するのだと、ちょっとビックリしました。
要領さえ分かってしまえば以外と簡単に詰め替えが出来るようになると思いますが。。。
ですがカラーインクだけは
穴あけ、補充共に同時に3色行って下さい。
そうしないと色が混ざってしまって、凄く大変は思いをする事になります。
この商品に関しては非常に情報が少なかったので苦労してしまいましたが、今回の私の情報が皆様のお役に立てれば最高です。
他の方が苦労せず補充出来るよう願ってます。